頭痛が続く原因とは?|ストレス・気圧・病気の可能性
「ずっと頭が重い」「何日も頭痛が続いているけど大丈夫?」
そんな不安を抱える人が近年増えています。慢性的な頭痛にはさまざまな原因があり、生活習慣に起因するケースもあれば、放置すると危険な病気が隠れていることもあります。
この記事では、頭痛が続く原因をタイプ別に解説しながら、ストレスや気圧の影響、受診の目安についても医師の視点でわかりやすくご紹介します。
✅ 頭痛が続く原因|主な4つの分類
① 緊張型頭痛(最も多いタイプ)
肩こり・首こり・眼精疲労・ストレスによって頭部の筋肉が緊張
「締めつけられるような重い痛み」が毎日続くことも
長時間のデスクワークや姿勢不良が誘因
② 片頭痛(偏頭痛)
頭の片側がズキズキ脈打つように痛むのが特徴
光・音・においに敏感になることが多く、吐き気を伴う場合も
ホルモン変化(生理前後)や寝不足、チョコ・ワイン・チーズなどの食事も誘因
③ 気圧変化・気象病による頭痛
天気の変化や低気圧の日に頭が重だるくなる人が増加中
自律神経が乱れ、片頭痛や緊張型頭痛を悪化させる
女性に多く、耳の奥(内耳)が敏感な人に起こりやすい
④ 脳の病気による頭痛(要注意!)
脳腫瘍、くも膜下出血、慢性硬膜下血腫、脳梗塞など
突然の激痛、嘔吐、手足のしびれ、意識障害がある場合は緊急受診が必要
痛みの強さだけでなく、「いつもと違う」頭痛に注意
🌧 気圧の変化と頭痛の関係|気象病とは?
「雨が降る前に頭痛がする」という方は**気象病(天気痛)**の可能性があります。
原因は?
耳の奥にある「内耳」が気圧変化を感知 → 脳に伝達 → 自律神経が反応
自律神経が乱れると、血管の拡張・収縮や神経過敏が起こり頭痛に
対処法は?
耳を温める/マッサージで自律神経の安定
水分補給、軽い運動、漢方(五苓散など)も有効
😓 ストレスによる頭痛|心と身体のサインかも?
精神的ストレスや緊張が長く続くと、交感神経の緊張が持続し、筋肉のこわばりや脳の過敏状態が起こります。
特徴:頭全体が締めつけられるような痛み、夕方に悪化しやすい
原因:人間関係、仕事のプレッシャー、不安、過労、うつ状態
対策:ストレッチ、睡眠改善、深呼吸、メンタルケア
🧪 続く頭痛のときに必要な検査とは?
数日~1週間以上続く頭痛がある場合、医療機関での検査が安心です。
検査名 | 説明 |
---|---|
頭部MRI | 脳腫瘍や血管病変の有無を確認。放射線なし。 |
頭部CT | くも膜下出血、骨折、出血の確認。救急で使用。 |
頚椎MRI | 頭痛の原因が首にある場合に有用(神経圧迫など) |
血液検査 | 感染症、貧血、甲状腺など全身の異常を確認 |
脳波・SPECT | 特殊な頭痛やてんかんが疑われるときに実施 |
🏥 受診の目安は?以下の症状がある方は要注意!
頭痛が毎日のように続く/強くなる
頭痛に加えて吐き気、嘔吐、視野の異常、しびれ、発熱
朝方に強く、寝起きがつらい
50歳以降で突然始まった頭痛
家族に脳血管疾患の既往がある
👉 これらに当てはまる場合は脳神経外科または内科を早めに受診しましょう。
💡 頭痛が続くときのセルフケア方法
ストレッチや首肩のマッサージ
温めたり冷やしたり(症状による)
カフェインやチョコなどの摂取を一時控える
規則正しい睡眠と起床時間の維持
鎮痛薬は月10回以上は避ける(薬物乱用頭痛のリスク)
📌 まとめ|慢性的な頭痛には「検査」と「生活改善」を
頭痛が続く原因はさまざま。多くは緊張型や片頭痛だが、重大な病気が隠れていることも
ストレス・気圧・生活習慣の見直しが有効
「今までと違う」「何日も続く」「他の症状もある」ときは早期の医療相談が大切