群発頭痛とは?痛みの特徴と発作時の対処法
「頭が割れるような痛みが突然くる」
「毎年同じ季節に決まって発作が出る」
それは群発頭痛(ぐんぱつずつう)かもしれません。頭痛の中でも発症頻度は低いものの、「自殺頭痛」とも呼ばれるほど激しい痛みが特徴で、正しい理解と対応が必要です。
この記事では、群発頭痛の特徴、発作時の対処法、治療法、予防策について、わかりやすく解説します。
✅ 群発頭痛とは?|まず知っておきたい基礎知識
群発頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛とは異なるメカニズムで起こる一次性頭痛のひとつです。
🔹 特徴
一定期間に毎日のように繰り返す激痛の発作
1回の発作は15分〜3時間ほど続く
発作は1〜2ヶ月間続き、その後しばらく症状が消える
20〜40代の男性に多い(男女比は約6:1)
🔍 痛みの特徴と発作の様子
群発頭痛の痛みの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 痛みの場所 | **目の奥〜こめかみ周辺(片側)**に集中 |
| 痛みの性質 | 刺すような/えぐられるような激痛 |
| 発作時間帯 | 深夜・早朝に起こることが多い |
| 持続時間 | 15分~3時間(ほぼ同じ時間帯に毎日) |
| 周期性 | 年に1回〜2回、決まった季節に集中する傾向あり |
| その他症状 | 涙・鼻水・まぶたの腫れ、落ち着かず動き回るなど |
💡 注意:片頭痛は暗く静かな部屋でじっとしたくなるのに対し、群発頭痛ではじっとしていられず動き回る傾向があります。
🩺 群発頭痛の原因とメカニズム
明確な原因は未解明ですが、以下のようなメカニズムが関与していると考えられています:
視床下部(体内時計を司る部分)の異常
三叉神経の刺激と血管拡張による炎症反応
アルコールやヒスタミン、喫煙が誘因となることも
✅ 発作期間中は少量のアルコールでも強い誘発因子になるため、禁酒が必須です。
🆘 発作時の対処法|家庭でできることは?
群発頭痛の発作は突然起こるため、事前に**「発作が来たときどうするか」**を準備しておくことが大切です。
🔸 1. 高濃度酸素吸入(O2療法)
100%酸素を毎分7〜10Lで15〜20分間吸入
頭痛の早期軽減に効果的
医療機関での処方が必要(在宅用酸素療法)
🔸 2. トリプタン系注射薬・点鼻薬
スマトリプタン皮下注射(イミグラン)
スマトリプタン点鼻薬(即効性あり)
🔸 3. 発作中の注意点
アルコール・喫煙は厳禁
興奮して動き回ることはよくあるが、危険な動作は避ける
発作中は「目の冷却」が一部で有効という報告もあるが、個人差あり
💊 群発頭痛の治療法・予防法
発作期の治療
酸素吸入療法
スマトリプタン皮下注射(保険適用あり)
ベラパミルなどの予防薬の併用
予防薬(長期投与)
| 薬剤名 | 用途 |
|---|---|
| ベラパミル | 心臓用薬だが、発作予防にも有効 |
| プレドニゾロン(ステロイド) | 発作期の短期使用で効果あり |
| リチウム | 難治例に使用されることも |
🔸 発作期の終了後は薬を徐々に減らす必要があります。自己判断で中止せず、医師と相談を。
🏥 群発頭痛かどうかを見分けるには?
以下のような特徴に当てはまる場合は、脳神経外科や頭痛専門外来の受診をおすすめします。
毎日同じ時間帯に片側の激痛が起こる
痛みが目の奥をえぐられるように激しい
涙・鼻水・まぶたの腫れを伴う
毎年同じ季節に数週間〜数ヶ月繰り返す
市販薬が全く効かない
⚠ 群発頭痛と間違えやすい疾患
| 疾患名 | 違いのポイント |
|---|---|
| 片頭痛 | 脈打つ痛み。吐き気、光・音に敏感。動くと悪化。 |
| 緊張型頭痛 | 重だるい痛み。両側。肩こりに関連。 |
| 脳動脈瘤・くも膜下出血 | 突然の激痛+意識障害を伴う可能性あり。 |
✅ 群発頭痛と診断されるには、他の疾患の除外診断が必要なため、MRIなどの画像検査を行うことがあります。
📌 まとめ|群発頭痛は早期診断と対応が鍵!
群発頭痛は突発的で激烈な頭痛が特徴
発作期は毎日同じ時間に発作が起きやすい
酸素療法やスマトリプタンの注射が有効
アルコール・喫煙が引き金となることが多い
専門医による診断・治療で発作頻度の軽減が期待できる
