「ズキズキと脈打つように頭が痛む」「吐き気がある」「光や音がつらい」――このような症状でお悩みではありませんか?
片頭痛は、日本人の多くが悩む慢性頭痛の一つです。
特に働き世代や女性に多く、日常生活や仕事のパフォーマンス低下につながることがあります。
一方で、「市販薬で我慢している」「どの片頭痛薬が自分に合うかわからない」という方も少なくありません。
近年では、従来のトリプタン製剤に加え、レイボー(ラスミジタン)やナルティーク(リメゲパント)といった新しい片頭痛治療薬も登場し、患者さんごとに治療を選択できる時代になっています。
今回は、東大阪市の脳神経外科が、片頭痛の急性期治療薬についてわかりやすく解説します。
片頭痛の急性期治療とは?
急性期治療とは、片頭痛発作が起こった際に痛みを抑える治療のことです。
適切なタイミングで治療薬を使用することで、
- 頭痛を軽減する
- 吐き気を抑える
- 日常生活への影響を減らす
- 仕事や家事への支障を少なくする
ことが期待できます。
片頭痛は「我慢する病気」と思われがちですが、現在はさまざまな治療薬があり、症状や体質に合わせた治療が可能です。
片頭痛の急性期治療薬の種類
解熱鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェン)
軽度の片頭痛では、
- ロキソニン
- イブプロフェン
- カロナール
などの解熱鎮痛薬が使用されます。
市販薬でも対応可能な場合がありますが、使用回数が増えると「薬剤の使い過ぎによる頭痛(薬物乱用頭痛)」を引き起こすことがあります。
頭痛薬を月に何度も服用している方は、脳神経外科での相談をおすすめします。
トリプタン製剤|片頭痛専用薬
中等度~重度の片頭痛では、トリプタン製剤が使用されます。
代表的なお薬には、
- スマトリプタン
- リザトリプタン
- ゾルミトリプタン
などがあります。
片頭痛専用薬として高い効果が期待されており、頭痛が始まった早い段階で内服することが重要です。
ただし、
- 胸の圧迫感
- 動悸
- 眠気
などの副作用が出ることがあります。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの既往がある方では使用できない場合があります。
レイボー(ラスミジタン)とは?
レイボーは、「ジタン系」と呼ばれる新しい片頭痛治療薬です。
従来のトリプタン製剤と異なり、血管収縮作用が少ないことが特徴です。
そのため、
- トリプタンが効きにくい
- 心血管疾患がありトリプタンが使いにくい
- 新しい片頭痛治療薬を検討したい
という方で選択肢となる場合があります。
一方で、
- 強い眠気
- めまい
- ふらつき
などがみられることがあり、服用後の自動車運転は禁止されています。
服用方法については医師の指示に従うことが大切です。
ナルティーク(リメゲパント)とは?
ナルティークは、「ゲパント系」と呼ばれる新しい片頭痛治療薬です。
片頭痛に関与するCGRPという物質の働きを抑えることで、頭痛を改善します。
ナルティークの特徴として、
- 血管収縮作用が少ない
- トリプタン製剤が使いにくい方にも選択肢となる
- 急性期治療と予防治療の両方で使用される場合がある
などが挙げられます。
近年、片頭痛治療は大きく進歩しており、「市販薬で我慢する時代」から「自分に合った片頭痛治療を選択する時代」へ変化しています。
片頭痛は「薬選び」が重要です
片頭痛治療では、単に強い薬を使えばよいわけではありません。
- 頭痛の頻度
- 痛みの強さ
- 吐き気の有無
- 持病
- 年齢
- ライフスタイル
などを総合的に判断し、患者さん一人ひとりに合った薬を選択することが重要です。
また、片頭痛薬は「少し痛くなってきたタイミング」で早めに内服することで、より高い効果が期待できます。
東大阪市で片頭痛・頭痛にお悩みの方へ
「いつもの頭痛だから」と我慢していませんか?
頭痛の中には、
- 脳出血
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
など、注意が必要な病気が隠れている場合があります。
特に、
- 市販薬が効かない
- 頭痛の回数が増えた
- 今までと違う頭痛がある
- 手足のしびれを伴う
- 吐き気やめまいが強い
といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせた片頭痛治療をご提案しています。
東大阪市で頭痛・片頭痛にお悩みの方は、東大阪みき脳神経外科Lクリニックにお気軽にご相談ください。
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Q&A|片頭痛治療についてよくあるご質問
Q1. 市販薬で効いている場合でも受診した方がいいですか?
市販薬で改善する場合でも、使用回数が増えている場合は注意が必要です。
頭痛薬を頻繁に使用すると、薬物乱用頭痛につながる可能性があります。
月に何度も頭痛薬を使用している方は、脳神経外科への相談をおすすめします。
Q2. トリプタン製剤とレイボー・ナルティークの違いは何ですか?
トリプタン製剤は従来から使用されている片頭痛専用薬で、高い効果があります。
一方、レイボー(ラスミジタン)やナルティーク(リメゲパント)は比較的新しい治療薬で、血管収縮作用が少ない点が特徴です。
患者さんの持病や症状に応じて適した薬を選択します。
Q3. 片頭痛でMRI検査は必要ですか?
すべての片頭痛でMRI検査が必要というわけではありません。
ただし、
- 今までにない頭痛
- 急激に悪化した頭痛
- 手足のしびれ
- ろれつ障害
- 高齢になってから出現した頭痛
などの場合は、脳の病気が隠れていないか確認するためMRI検査を行うことがあります。
Q4. 片頭痛は治りますか?
片頭痛は慢性的に繰り返す病気ですが、適切な治療によって症状を軽減できる場合があります。
近年は治療薬の選択肢が増え、頭痛による生活への支障を減らせるようになっています。
Q5. 頭痛で脳神経外科を受診してもよいのでしょうか?
もちろん可能です。
脳神経外科では片頭痛だけでなく、
- 脳出血
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
など、危険な頭痛との鑑別も行います。
「いつもの頭痛」と思わず、お気軽に東大阪みき脳神経外科クリニックご相談ください。
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(執筆 東大阪みき脳神経クリニック 院長 三木貴徳)
参考文献
国内文献
1.日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修.頭痛の診療ガイドライン2021.医学書院,2021.
2.荒木信夫.頭痛の診療ガイドライン2021.日本内科学会雑誌.2025;114(2):225-231.
3.柴田護.頭痛の診療ガイドライン2021:片頭痛診療の新しい羅針盤.日本神経治療学会誌.2022;39(6):S182.
4.日本頭痛学会.CGRP関連新規片頭痛治療薬ガイドライン(暫定版).
海外文献
1.Headache Classification Committee of the International Headache Society (IHS). The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition (ICHD-3).
2.Dodick DW. Migraine. Lancet. 2018;391:1315-1330.
3.Goadsby PJ, Holland PR, Martins-Oliveira M, et al. Pathophysiology of Migraine: A Disorder of Sensory Processing. Physiol Rev. 2017;97:553-622.
4.Ferrari MD, Goadsby PJ, Burstein R, et al. Migraine. Nat Rev Dis Primers. 2022;8:2.
