頭をしっかり検査しておくことの重要性
「脳ドックって本当に必要?」
「症状がなくてもMRI検査を受けたほうがいい?」
「脳卒中や認知症が心配…
このようなお悩みで、脳ドックをご希望される患者さんが増えています。
脳の病気は、症状が出る前に進行していることがあります。
特に、脳梗塞、脳動脈瘤、脳腫瘍、頚動脈狭窄、認知症関連変化などは、初期には自覚症状がないことも少なくありません。
脳ドックではMRI・MRA検査を行うことで、脳の病気を早期発見できる可能性があります。
今回は、大阪市・東大阪市・八尾市で脳ドックを検討されている方へ向けて、「MRIで見つかる脳の病気」についてわかりやすく解説します。
日本人の死因・要介護原因として脳卒中は重要です
脳卒中は、日本人の主要な死亡原因の一つであり、要介護状態になる大きな原因でもあります。
厚生労働省の報告では、脳血管疾患は要介護原因の上位を占めています。
また、脳梗塞は発症前に「無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)」としてMRIで見つかることがあります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、家族歴のある方では、脳ドックで異常が見つかるケースがあります。
MRI・MRAで見つかる主な脳の病気
① 無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)
脳ドックで最も多く見つかる病気の一つです。
症状がなくても、小さな脳梗塞が見つかることがあります。
隠れ脳梗塞がある方は、将来的な脳卒中リスクが高いとされています。
MRI検査によって早期発見することで、
血圧管理、糖尿病管理、禁煙、生活習慣改善などにつなげることができます。
② 脳動脈瘤
脳動脈瘤は、脳の血管の一部がこぶ状に膨らむ病気です。
破裂すると「くも膜下出血」を起こし、命に関わることがあります。
MRA検査では、脳血管を詳しく確認することができます。
無症状の脳動脈瘤が脳ドックで偶然見つかるケースがあります。
症例によっては脳神経外科で治療(開頭クリッピング術、血管内治療)が必要となることもあります。
③ 脳腫瘍
MRI検査では、脳腫瘍の早期発見につながることがあります。
特に、頭痛、めまい、手足のしびれ、物忘れなどの症状がある場合は注意が必要です。
頭痛外来や脳ドックでMRI検査を行うことで、重大な病気が見つかることがあります。
④ 頚動脈狭窄
首の血管(頚動脈)が狭くなる病気です。
進行すると脳梗塞の原因になります。
特に、高血圧、糖尿病、高コレステロール、喫煙歴がある方は注意が必要です。
脳ドックでは、MRAや頚動脈エコーで評価を行います。
これも症例によっては脳神経外科で治療(頸動脈内膜剥離術、頸動脈ステント留置術)が必要となることがあります。
⑤ 認知症関連変化
MRI検査では、
脳萎縮、脳血流低下を疑う変化、脳梗塞性変化などを確認できることがあります。
「最近物忘れが増えた」と脳ドックを希望される患者さんは多くいらっしゃいます。
脳ドックをおすすめしたい方
大阪市・東大阪市・八尾市で、以下に当てはまる方は脳ドックをおすすめします。
頭痛が気になる
めまいがある
高血圧がある
糖尿病がある
喫煙歴がある
家族に脳卒中がいる
物忘れが気になる
40歳以上
一度もMRI検査を受けたことがない
症状がなくても、脳ドックで病気が見つかることがあります。
MRI検査は被ばくがありません
MRI検査は放射線を使用しないため、被ばくがありません。
そのため、脳ドックとして比較的安心して受けていただける検査です。
ただし、心臓ペースメーカー、一部の金属、閉所恐怖症
などでは注意が必要です。
脳ドック Q&A|大阪市・東大阪市・八尾市
Q1. 症状がなくても脳ドックは受けたほうがいいですか?
はい。
脳梗塞や脳動脈瘤などは、無症状で進行することがあります。
特に40歳以上の方や生活習慣病のある方には脳ドックをおすすめしています。
Q2. MRIとCTの違いは何ですか?
MRIは脳組織を詳しく確認でき、脳梗塞や脳腫瘍の評価に優れています。
またMRAにて脳血管の評価も可能です。
CTは出血や骨の評価に優れていますが、造影剤を使用しないと脳血管の評価は不可です。
脳ドックではMRI・MRA検査が中心になります。
Q3. 脳ドックで認知症はわかりますか?
MRIで脳萎縮や脳血管障害など、認知症に関連する変化を確認できる場合があります。
ただし、認知症診断には診察や認知機能検査も重要です。
Q4. 頭痛がある場合も脳ドックを受けたほうがいいですか?
頭痛の原因確認のためMRI検査が必要になる場合があります。
特に、
今までにない頭痛
強い頭痛
しびれを伴う頭痛
では注意が必要です。
Q5. 脳ドックはどのくらいの頻度で受けるべきですか?
年齢やリスクによりますが、一般的には1〜2年ごとの検査が推奨されることがあります。
高血圧や糖尿病がある方では、定期的な脳ドックが重要です。
参考文献(国内)
日本脳ドック学会「脳ドックガイドライン」
日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン」
厚生労働省「国民生活基礎調査」
日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン」
日本医学放射線学会「MRI安全性に関する指針」
参考文献(海外)
American Heart Association “Stroke Prevention Guidelines”
International Stroke Conference Reports
WHO “Neurological Disorders”
Lancet Neurology “Silent Brain Infarction”
American College of Radiology MRI Safety Guidelines
院長プロフィール
三木 貴徳(みき たかのり)
東大阪みき脳神経外科クリニック 院長
脳神経外科専門医として、頭痛・脳卒中・認知症診療に力を入れています。
大阪市・東大阪市・八尾市を中心に、頭痛外来・脳ドック・脳卒中予防に取り組んでいます。
資格
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会 脳卒中専門医
日本脳神経血管内治療学会 神経血管内治療専門医
所属学会
日本頭痛学会
日本認知症学会
東大阪みき脳神経外科クリニック

