片頭痛と緊張型頭痛の違いとは?症状別チェックと対策まとめ

「頭がズキズキしてつらい…」「毎日重い頭痛が続く」
日本人の約4人に1人が何らかの頭痛に悩んでいると言われており、なかでも多いのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。

この記事では、それぞれの症状・原因・対処法の違いを徹底解説し、自分の頭痛タイプをチェックできるようまとめました。早期の対策と医療機関への受診判断にお役立てください。


✅ 片頭痛と緊張型頭痛の違い【早見表】

比較項目片頭痛緊張型頭痛
痛みの部位頭の片側が多いが両側もあり後頭部・こめかみ・頭全体
痛みの性質脈打つようなズキズキ重だるく締めつけられるような痛み
持続時間4時間~3日30分~数日(慢性化もあり)
誘因寝不足、空腹、ストレス、月経など姿勢の悪さ、肩こり、長時間作業
併発症状吐き気、光や音に敏感肩・首のこり、めまい、集中力低下
悪化要因動くと悪化動いても悪化しにくい
対応安静、暗室、薬(トリプタン)ストレッチ、入浴、マッサージ

🧠 片頭痛とは?特徴と原因

🔸 特徴

  • ズキズキと脈打つような痛みが数時間〜3日ほど続く

  • 頭の片側が痛むが、両側に感じる人も

  • 動くと悪化しやすく、光や音がつらい

  • 吐き気や嘔吐を伴うことも

🔸 主な原因・誘因

  • 女性ホルモンの変動(月経前後に多い)

  • 寝不足・寝過ぎ・空腹

  • ワイン・チョコ・チーズなど特定の食べ物

  • ストレス・疲労・気圧の変化

  • 家族歴(遺伝的な要因あり)

🔸 片頭痛の対策

  • 早めの鎮痛剤(NSAIDs)や片頭痛専用薬(トリプタン系)

  • カフェインを少量摂ると効果的な場合も

  • 部屋を暗くして安静に

  • 発作予防薬(バルプロ酸、β遮断薬など)を使う場合もあり


🧠 緊張型頭痛とは?特徴と原因

🔹 特徴

  • 後頭部や頭全体がギューッと締めつけられるような痛み

  • 毎日のように起こる慢性型もある

  • 肩や首のこり、眼精疲労、倦怠感も伴う

  • 動いても悪化しにくいが、集中力が落ちる

🔹 主な原因・誘因

  • 長時間のデスクワークやスマホ姿勢

  • 運動不足や猫背、低枕

  • 精神的ストレスや疲労の蓄積

  • 歯の食いしばり、顎関節の緊張

🔹 緊張型頭痛の対策

  • ストレッチ・肩首のマッサージ

  • 湯船にゆっくり浸かって筋肉をほぐす

  • 正しい姿勢と作業環境の見直し(椅子、モニターの高さなど)

  • 頭痛体操・温熱療法・漢方薬(葛根湯、釣藤散)も有効


🧪 自分の頭痛タイプをセルフチェック!

以下のような質問で、片頭痛か緊張型頭痛かを見極めるヒントになります。

  • 頭痛があるとき、光や音がつらく感じる → 片頭痛の可能性大

  • 痛みがズキズキして、体を動かすと悪化する → 片頭痛の傾向

  • 頭痛と一緒に吐き気がある → 片頭痛の可能性

  • 毎日同じ時間に重い痛みがある → 緊張型頭痛の傾向

  • 首や肩のこりが気になる → 緊張型頭痛に多い

  • デスクワーク後に頭が重い → 緊張型の典型例

※自己判断だけでなく、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。


🏥 医療機関ではどんな検査・治療をする?

検査

  • 問診・症状の聞き取り(発症の頻度、痛みの性質)

  • MRIやCT検査で脳疾患の有無を確認

  • 必要に応じて血液検査や頸椎画像

治療

  • 鎮痛剤(ロキソニン、アセトアミノフェンなど)

  • 片頭痛用トリプタン製剤(イミグランなど)

  • 漢方、理学療法、生活指導、心理カウンセリング

  • 慢性片頭痛には予防薬や抗CGRP抗体製剤(例:エムガルティ、アジョビ)


📌 まとめ:症状を知って正しく対処しよう

  • 片頭痛はズキズキする痛み+光や音の過敏性、女性に多い

  • 緊張型頭痛は頭が締めつけられるような重い痛み+肩こりが関係

  • 生活習慣の改善とセルフケアで軽減できることも多い

  • 「今までと違う」「急にひどくなった」などの症状は受診のサイン


🔎 よくある質問(FAQ)

Q. 市販薬で治らない場合は?
→ トリプタン製剤や予防薬が必要な場合があります。医療機関での相談をおすすめします。

Q. 片頭痛と緊張型が混在することは?
→ はい、「混合型頭痛」として両方の特徴を持つ方もいます。

Q. 脳腫瘍やくも膜下出血とどう見分ける?
→ 突然の激しい痛み、ろれつが回らない、視覚障害などがあれば早急な受診を!