頭痛の重症度の見える化

「頭痛で仕事に集中できない」
「片頭痛で学校や家事に支障が出る」
「自分の頭痛はどの程度重症なの?」

このようなお悩みで、大阪市・東大阪市・八尾市の頭痛外来や脳神経外科を受診される患者さんは非常に多くいらっしゃいます。

片頭痛は、単なる“頭痛”ではなく、仕事、学業、家事、人間関係など、日常生活に大きな影響を与える病気です。

頭痛外来では、頭痛頻度だけでなく、「どれだけ生活に支障が出ているか」を評価することが非常に重要です。

その際によく使用されるのが、

  • HIT-6(Headache Impact Test-6)
  • MIBS-4(Migraine Interictal Burden Scale-4)

です。

今回は、脳神経外科医がHIT-6・MIBS-4についてわかりやすく解説します。

 

頭痛外来で「支障度評価」が重要な理由

片頭痛は、頭痛回数、痛みの強さ

だけでなく、生活への影響、精神的ストレス、社会活動への支障も非常に重要です。

  • 「仕事を休む」
  • 「家事ができない」
  • 「頭痛が来るのが怖い」

という相談は非常に多くあります。

頭痛外来では、MRI検査による危険な頭痛の除外だけでなく、生活支障度評価も重視しています。

 

HIT-6とは?

HIT-6(Headache Impact Test-6)は、頭痛による生活への影響を評価する質問票です。

世界的に広く使用されており、日本の頭痛外来や脳神経外科でもよく使用されています。

HIT-6では、

  • 痛み
  • 疲労
  • 集中力低下
  • イライラ
  • 日常生活への支障

などを評価します。

頭痛外来では、片頭痛の重症度評価や治療効果判定に非常に役立ちます。

HIT-6の質問項目

以下の6項目について回答します。

HIT-6質問票

① 頭痛がある時、どのくらい強い痛みを感じますか?

② 頭痛によって日常生活に支障が出ますか?

③ 頭痛で横になりたいと思いますか?

④ 頭痛によって疲労感を感じますか?

⑤ 頭痛によってイライラしますか?

⑥ 頭痛で集中力が低下しますか?

各項目を点数化し、合計点で評価します。

HIT-6の評価基準

  • 49点以下:支障少ない
  • 50〜55点:やや支障あり
  • 56〜59点:かなり支障あり
  • 60点以上:重度支障

60点以上では、日常生活への影響が非常に強いと考えられます。

大阪市・東大阪市・八尾市の頭痛外来でも、HIT-6高値の患者さんは少なくありません。

 

MIBS-4とは?

MIBS-4(Migraine Interictal Burden Scale-4)は、「頭痛がない時の負担」を評価する質問票です。

片頭痛患者さんでは、

  • 「また頭痛が来るのでは」
  • 「予定を入れにくい」
  • 「頭痛への不安がある」

など、頭痛がない時間にも心理的負担が存在します。

MIBS-4は、こうした“頭痛と頭痛の間の負担”を評価します。

頭痛外来や脳神経外科では、近年非常に注目されている評価指標です。

MIBS-4の質問内容

MIBS-4では、

  • 頭痛への不安
  • 予定変更
  • 集中困難
  • 精神的ストレス

などを評価します。

大阪市・東大阪市・八尾市の頭痛外来でも、「頭痛が来るのが怖くて予定を立てられない」という患者さんは少なくありません。

 

頭痛外来・脳神経外科でMRI検査が重要な理由

片頭痛そのものはMRIで異常がないことも多いですが、危険な頭痛との鑑別が非常に重要です。

特に、突然の激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつ障害、意識障害、今までにない頭痛がある場合は注意が必要です。

頭痛外来や脳神経外科では、MRI・MRA検査を行い、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍などが隠れていないか確認します。

 

HIT-6・MIBS-4は予防治療判断にも重要

頭痛外来では、HIT-6高値、MIBS-4高値、頭痛頻度増加などを総合的に判断し、片頭痛予防治療を検討します。

近年では、

  • エムガルティ
  • アジョビ
  • アイモビーグ
  • アクイプタ
  • ナルティーク

などのCGRP関連薬によって、頭痛支障度が大きく改善する患者さんも増えています。

 

HIT-6・MIBS-4 Q&A|頭痛外来・脳神経外科

Q1. HIT-6は何を評価する検査ですか?

頭痛による生活支障度を評価する質問票です。

頭痛外来や脳神経外科で広く使用されています。

Q2. MIBS-4とは何ですか?

頭痛がない時間帯の不安や負担を評価する質問票です。

Q3. HIT-6が高いと重症ですか?

日常生活への影響が強い可能性があります。

頭痛外来では予防治療を検討する重要な指標です。

Q4. MRI検査は必要ですか?

危険な頭痛を除外するため、MRI検査が重要になる場合があります。

頭痛外来や脳神経外科で評価を行います。

Q5. 頭痛外来ではどんな治療を行いますか?

頭痛外来では、MRI検査、急性期治療、予防治療、CGRP関連薬治療、生活習慣指導などを行います。

 

参考文献(国内)

  1. 日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」
  2. 日本頭痛学会「慢性頭痛の診療指針」
  3. 日本神経学会「慢性頭痛診療ガイドライン」
  4. HIT-6日本語版 妥当性評価研究
  5. 日本頭痛学会誌「片頭痛患者におけるQOL評価」

参考文献(海外)

  1. Kosinski M, et al.
    “A six-item short-form survey for measuring headache impact: HIT-6.”
    Qual Life Res. 2003.
  2. Lipton RB, et al.
    “Migraine Interictal Burden Scale (MIBS-4).”
  3. International Headache Society (ICHD-3)
  4. American Headache Society “Migraine Disability Assessment”
  5. Goadsby PJ, et al. Migraine pathophysiology. Physiol Rev. 2017.

 

執筆 三木 貴徳(みき たかのり)

東大阪みき脳神経外科クリニック 院長

脳神経外科専門医として、頭痛外来・MRI検査・脳卒中・認知症診療に力を入れています。
大阪市・東大阪市・八尾市を中心に、「相談しやすい頭痛外来」を目指して診療を行っています。

資格

  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
  • 日本脳卒中学会 脳卒中専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 神経血管内治療専門医

所属学会

  • 日本頭痛学会
  • 日本認知症学会

東大阪みき脳神経外科クリニック