閃輝暗点は
視界にギザギザした光の波が起きる疾患です
閃輝暗点(せんきあんてん)は、主に目を閉じた状態で暗闇の中にいるときに見える光の点や閃光のことを指します。
これらの光や点は、眼球の中の圧力の変化や視神経の刺激によって引き起こされることがあり、一時的で通常は無害ですが、時には網膜剥離や糖尿病性網膜症などの眼の異常の前兆となることがあります。
そのため、異常な閃輝暗点が継続する場合や他の症状とともに現れる場合は、医療機関での受診が必要です。
所謂「片頭痛持ち」の方の2割~3割は閃輝暗点を代表とする前兆が頭痛に先行します。
閃輝暗点の原因について
主な原因は下記のような要因が関連しています。
脳の異常やストレス、眼球の異常など、閃輝暗点の原因は様々ですが、症状を感じた場合、医療機関での検査を行い、早めに診断することが重要です。
脳の異常
脳の一部に問題がある場合、それが視覚に影響を与えて閃輝暗点を引き起こすことがあります。
例えば、片頭痛や発作などが原因となることがあります。
ストレスや疲労
長時間の視覚作業やストレスによっても、閃輝暗点が生じることがあります。これは一時的なものであり、休息やストレスの軽減によって改善されることがあります。
眼球の圧力変化
眼球内の圧力の変化が閃輝暗点を引き起こすことがあります。
例えば、突然の眼圧上昇や眼圧の変動があると、閃輝暗点が見えることがあります。
これは、緑内障や眼球の病気に関連することがあります。
網膜の刺激
網膜に直接的な刺激が加わると、閃輝暗点が生じることがあります。
例えば、網膜の一部が引き裂かれたり、網膜剥離が起こったりすると、閃輝暗点が見えることがあります。
眼の血管の異常
眼の血管に問題がある場合、血管が網膜に影響を与えて閃輝暗点を引き起こすことがあります。糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性などの病気が関連しています。
閃輝暗点の治療
閃輝暗点の治療は、その原因によって異なります。
一般的には、閃輝暗点が一時的で軽度な場合は治療の必要はないことがあります。
しかし、原因がより深刻な病気や異常によるものである場合、治療が必要となることがあります。
当院では脳に異常がないかどうかを診断するため、MRI検査などを院内で行います。