高齢の方は
圧迫骨折が起きやすくなります
ご高齢者の背骨は加齢や骨粗鬆症などにより弱くなっているため、無理な姿勢や軽微な外傷で圧迫骨折が発生しやすくなります。
圧迫骨折が生じると腰や背中に強い痛みが起こり、長期間の安静を余儀なくされます。
背骨の骨折が完全に治癒せず、大きく曲がってしまうケースもあります。
圧迫骨折の主な原因となる骨粗鬆症について
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨の強度が弱くなる疾患です。
その結果、骨折しやすくなり、特に背骨、股関節、手首などの骨折リスクが高まります。
骨粗鬆症は適切な予防と治療により、骨折リスクを大幅に減少させることが可能です。定期的な健康チェックと生活習慣の見直しが重要です。
骨粗鬆症の主な原因
加齢
骨の新陳代謝の変化
年齢とともに骨の形成速度が遅くなり、骨吸収が増加します。骨量の自然減少
特に50歳以上の人々では骨密度が自然に減少します。
ホルモンの変化
閉経
女性の場合、閉経に伴いエストロゲンの分泌が減少し、骨密度が急激に低下します。男性のテストステロン減少
高齢になると男性でも骨密度が低下する原因となります。
栄養不足
カルシウム不足
骨の主成分であるカルシウムが不足すると、骨密度が低下します。ビタミンD不足
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、不足すると骨密度の低下につながります。
生活習慣
喫煙
喫煙は骨の健康に悪影響を与え、骨吸収を増加させます。過剰なアルコール摂取
アルコールの過剰摂取は骨の形成を抑制します。運動不足
適度な運動は骨の健康を維持するために重要です。運動不足は骨密度の低下を招きます。
遺伝的要因
家族歴
骨粗鬆症の家族歴がある場合、リスクが高くなります。
薬剤の影響
ステロイド薬
長期間のステロイド使用は骨密度を低下させます。その他の薬物
一部の抗てんかん薬、抗がん剤、甲状腺ホルモン薬なども影響を与えることがあります。
その他の疾患
内分泌疾患
甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など。消化器系疾患
吸収不良症候群、胃切除後など、栄養の吸収が妨げられる疾患。
性別
女性
男性に比べて骨粗鬆症のリスクが高いです。特に閉経後の女性はリスクが急増します。
骨粗鬆症の予防について
予防には、年齢が若い頃からの骨密度の維持が重要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な骨密度検査が推奨されます。
特にリスクの高い人は、医師の指導のもと適切な対策を講じることが重要です。
脳ドックにより予防医療のご案内
当院では予防医学に力をいれており『脳ドック』を行っております。
前述の通り、脳梗塞の治療は急を要します。そのため、普段からの生活習慣も重要になります。
定期的に脳ドックを受診し、日頃から生活習慣に配慮することをおすすめいたします。